遊工房について

メッセージ

クリストファー・ブレィズデル
音楽家
Christopher Blasdel
国際文化会館芸術監督

遊工房

初めて遊工房を知ったのは、日米芸術家交換プログラム(米国の日米友好基金と全米芸術基金の共催と文化庁の協力による)で招聘されたアーティストが、遊工房に滞在した時だった。アーティスト支援の一環として、滞在制作できる場所を探し遊工房を訪ね、村田さん夫妻と知り合った。そのロケーションと遊工房のスタジオ・展示スペースが整っていることが大変気にいったことはもとより、仕事に向ける村田さん夫妻の情熱が感動的だった。日本におけるアーティスト・レジデンス・プログラムは、公的な機関が支援する傾向にあり、特に公的資金が使われているときには、いろいろな制約のもとで運営される。これは別に責めるべきことではないが、遊工房のような自立している組織の活動を見ると、草の根の努力がいかに効果的であるかに気づかされる。これまでの10年間、私たちは遊工房にアーティストを送り様々な発表で、村田さん夫妻と一緒に協力してきた。これからもこのようなコラボレーションを楽しみにしている。
(2010年)

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