19歳の夏、大怪我をした時に、自分の意識と身体とのあいだに「ズレ」を感じた。還る場所である身体はひとつなのに、意識はいつもあいまいで時に身体と結びつかない。グラウンドをぐるぐると走って同じ場所を巡っても、一周目と二周目とでは違う場所にいるような感覚。自分がいないような感覚。 この作品は、特別を感じる瞬間を表したものである。なんでもなかったものが特別になる瞬間の意識の変化。その瞬間に世界が変わる。人それぞれが持つ価値観は違うけれど、「特別」は誰もがが持っている感覚ではないだろうか。なにかが「特別」に変わるその瞬間、なんでもなかったものに、なにかの「気付き」が合わさって乱反射を起こして輝く。この感覚は、私だけのものだろうか。他の人はどう感じているのだろうか。それは、私とはなにかを探る中で日々考えているテーマである。

展示期間 2009年07月01日(水) - 2009年07月19日(日)
展示場所 GALLERY