夢は絵画的であると思う。夜毎現れる未知らぬ風景。奇妙な山々、奇妙な寺院。東京に移住した関西人夫婦のもとで生まれ育った根なし草のような私には、夢の中に現れる未知らぬ風景こそが故郷の風景のようにも思う。そうか、からだの真ん中にぽっかりと空いた虚ろに、日々風景をインストールして故郷を創りあげようとしていたのかもしれない。それが描くべき確たる風景を持たない画家に風景画を描かせる僅かばかりの理由だろうか。

展示期間 2009年04月16日(木) - 2009年05月03日(日)
展示場所 GALLERY