2015.10.01 - 2015.12.31

エディ・クレメンス

[ニュージーランド]

作家プロフィール
エディ・クレメンスは、オークランド市(ニュージーランド)を拠点に、ディジタル・メディア、立体とパーフォーマンスの挟間に活動している芸術家である。「unauthorised - 許可されていない」介入といったクレメンス氏の作品は、共有されている文化の言語である「シネマ」の力を用いながら、その言語を揺さぶり、それが持つ表面性の差解釈を提供している。組み替えられたものであるこの作品は、画面を三次元に変えさせようとし、その中に含まれていた層を引き出して特有の要素に分ける:例えば、映像を営利事業や文化的物語、コレクターの有用品として。


近年の展覧会は、「Total Internal Reflection」(Gus Fisher Gallery、オークランド、2012年)、「Obstinate Object」(City Gallery Wellington、2012年)、「Wes Craven Marina」(Gloria Knight、オークランド、2014年)、「Collector's Edition Glitch (Viewing Bridge)」(Adam Art Gallery、ウェリントン、2014年)、「A World Undone」(Auckland Art Gallery、2015年)、「Screen Used」(GLOVEBOX、オークランド、2015年)等ある。


滞在プラン
クレメンス氏は、「Clone Cities」という今後の展覧会(Te Tuhi Art Gallery、オークランド市)のためのリサーチとして、故郷であるロトルア市(Rotorua)の姉妹都市となっている四つの都市を訪ね、その一つは別府市である。「Clone Cities」は、来訪者が歩き通れる大型立体物や相互作用のマルティチャンネル映像とオブジェから構成される没入型マルチメディア環境になる。今回の作品は、アメリカの大衆文化の世界的広がりとそれがどう他国の文化に影響するか、特にニュージーランドの植民化的文脈にどういう文化的な影響を与えるかという、クレメンス氏の広大なリサーチを展開させるものとなる。
クレメンス氏のもっとも強い関心は、観光の役割、そして観光スポットとハリウッド映画が共有している驚くほどの類似点である。「Clone Cities」はハリウッド映画、姉妹都市、そして観光事業の仕組みがどう影響しあい、クローン化された描写を構成しているかという問いに対する探求である。

*This residency is supported by Asia New Zealand Foundation.

滞在期間 2015.10.01 - 2015.12.31
滞在場所 AIR-A
作家HP http://www.eddieclemens.com/

関連イベント

  • トロールの森参加:11月21日(土)-11月23日(月・祝)
  • 21日18:00-OPENING RECEPTION