終日二十三区

守章 [日本]

2012.03.11 - 2012.03.18

3・11震災直後、都内で公共交通機関が軒並み運行停止となり幹線道路は渋滞を引き起こし帰宅困難者が多数発生した。守は、この事実と、自身の郷里、石巻の交通機関の現状を重ね合わせ、既存の公共交通機関が停止した際、個人的に選び優先される仕組みについて考えを巡らせた。

守が芸術活動を通じて出会った人々、そして都市滞在型のアーティストインレジデンス活動を推進している遊工房アートスペースが、お互いの情報環境を基に巡る乗合バス・ルートを3.11に東京23区で運行した。

乗客がバスに乗り入れる度に、非常事態を想定したテストの為に毎夕流れる防災行政無線の音楽が車内に鳴る。その音は、日常が確かに毎日更新されていることの証でもある。
バスの運行状況が音声によってギャラリー内に中継された。
バスが17時(予定)にギャラリーに到着した後、会場来訪者と乗客(参加申込み終了)が車座になって3.11を出発点に様々な意見交換を行なった。


守章
1996年より守雅章と守喜章の双子の兄弟が結成したアーティストユニット。
ビデオ、写真、音楽など様々なメディアを使用したインスタレーション作品を制作する。作品において使用される様々なメディアは現在の私たちを取り巻く多様なコミュニケーションの形式とそれに対応する距離を象徴する。

展示期間 2012年03月11日(日) - 2012年03月18日(日)
展示時間 12-7pm
展示場所 遊工房ギャラリー
作家HP http://akiramori.net/