イメージの具現であるはずの絵には、目に見えるイメージなど存在しないのだと思う。描くべきイメージが存在しないことを知りながら画面に絵の具を走らせた絵だけれど、時に観客は絵にイメージを見つける。それは多分、ありもしないものを在るかのように錯覚する、アニミズム的な神を信仰するような行為の追体験をしているのだと思う。信仰の対象は存在しないのに。私にとって絵はただ、イメージの不在を知りながら、存在を信じずにはいられない衝動の痕跡だ。 不可視なはずのイメージを可視の状態に物質化するという、自己矛盾に満ちたこの試みは、観客が一方を消化することにより表面的な解決を迎えるだろう。しかしもう一方の影は作品が存在し続ける限り、いつまでも絵の所在を問い続ける。本展では、ダンサー峠 佑樹が、椛田 ちひろの絵画制作の体験を通じたパフォーマンスを行います。

展示期間 2009年10月11日(日) - 2009年10月25日(日)
展示場所 GALLERY