捨てられたり、忘れられたハンカチを天井から多数吊るす。オーストラリアの子守唄を5人が唄っている音の作品。毎日善福寺にハンカチを置きにいくパフォーマンス。ハンカチのファイル。 「触れる」ということから「コミュニケーション」をテーマに作品を制作してきた、リンダ・デニスの新作をご紹介いたします。 2003年、2004年の遊工房での展示作品では、直接的に「身体が触れている」映像を使ったインスタレーションを展開してきましたが、今回は「持ち主から離れたハンカチフ」を象徴的に使ったインスタレーション作品です。 今回私は、持ち主から離れてしまったハンカチを集めました。 それらは、私には孤独なものの象徴にみえたのです。 子供のころ、母親に出かける際にハンカチを忘れないように諭された優しい記憶があります。 ハンカチは、母親の愛情と、いつもポケットに入っている母親からのお守りの象徴として感じられるのです。 私がみつけた、持ち主を離れて見失われたハンカチはとても悲しそうに映りました。  これまで、「触れる」ことをテーマに作品を制作してきましたが、今回の「ハンカチ」も手に持たれ、使われ、持ち主の皮膚に一番近く触れる物です。ハンカチを身体と関わりある素材として、母親の愛情を象徴的に提示できればと思います。 

展示期間 2006年11月09日(木) - 2006年11月19日(日)
展示場所 GALLERY