2019.12.01 - 2020.01.31

テーム・コーペラ

[フィンランド ]

テーム・コーペラは、1980年生まれ、フィンランドのビジュアルアーティスト。 コーペラの表現は、媒体としての絵画の歴史と、その可能性を概念的な調査により定義され発展している。コーペラは、具体的な形を抽象化することを通し世界を理解するための手掛かりを得られると感じている。長年にわたり、コーペラの絵画はインスタレーションの形が主であったが、最近は平面の仕事に戻っている。彼は、具体的な形を抽象化するということで我々に存在という経験を決定付ける理解力をつけることができると感じており、思考を形にするための視覚的な要素が共有され、それが作品と周囲の現実に繋がり、体験の源を考えるように観客に働きかける所以である。

滞在中は、オブジェや平面のさまざまな展示方法の可能性を調べ、おそらく我々の認識にとって新しい意味や感覚を見つけ出すだろう。制作のスタートは、アイシャドウ、マスカラ、化粧用パウダーなどの多種の化粧品を使用して絵画を描く予定である。彼はメイクアップの概念的な意味に魅力を感じ、それらの描画に通常使用しない素材を画材として使用することで、通常と違った手法で描画の過程を考えるよう故意に仕向けていく。また、日本文化の中で、オブジェに対する形而上学的思考を探求する予定である。日本の多分野の文化的活動において、アーティスト達が繊細な作品を厳格なスキルと素材で作り出していることと、その記念碑的な作品を創りだす方法に触発されている。
遊工房でのプロジェクトのタイトルは「私が本当にできる唯一のものは詩だった」である。
テームズ・コーペラの滞在は、フィンランド・アーティストスタジオ・ファンデーションとフィンランド・センターのご支援により可能となった。

滞在期間 2019.12.01 - 2020.01.31
滞在場所 AIR-1
作家HP http://www.teemukorpela.org/