2017.09.01 - 2017.09.30

カイス・コイヴィスト

[フィンランド]

プロフィール:
カイス・コイヴィストは、インスタレーション、写真、サイトスペシフィック作品やドローイングなど、多岐にわたる表現活動をするフィンランドのヴィジュアルアーティストである。彼女の主題の焦点は、場所、歴史、美学や風景にあり、環境や動物がどのように描写され、変化され、ステレオタイプ化されるかにも関心がある。
カイスは、価値の低下や成長のプロセスが見えるセミアーバン(準市街地)を好む。洗練され、抑制された自然に対する彼女の関心は、大都市はもちろん、もはや地政学的な関心の焦点ではない地域にまで導く。彼女は2008年以来、東ヨーロッパにある元冷戦時の核ミサイル基地や廃墟となった軍事エリアのような、忘れ去られた空想的状態の場所を写真に収めている。巨大なコンクリートが構築する要素は、植物に腐食され、覆われていき、残された。彼女の作品の多くは、物事がいかに誤った道を進むかを思い出させるものである。しかし、また、それはより良いものに変えることもできる。自然が勝るのだ。


レジデンスプラン:
遊工房アートスペースで滞在中、カイスは写真、ビデオ、小さな彫刻、ドローイング、コラージュや執筆などを用いて、環境の政治的探求を続ける。彼女は新しい形の作品である「Grotto」(洞穴)の継続と展開に焦点を当てる。「Grotto」というのは、人工イミテーテョンとして、人工の洞穴状のスペースのことを示す。「Grotto」は建物や環境のあらゆる暗いところにある。快い(あるいは不快な)思いがけないものを日常的な場所で見つけることについて。白日のもとにさらされる個人の問題。不思議な何かへの覚えのある岐路について。
彼女の作品の出発点として、カイスは人間の心理学のためのメタファーとしての風景、建物、構造物、並びに前述のものなど、実際の空間を用いる。継続的な現在進行中のプロジェクトに加え、カイスはこのレジデンス期間は予想外のものを舞い込ませる時間と場所をもたらすものとして重要視する。その結果はまだ全く未知で、新しい環境でのプロセスを経て明らかになる。

滞在期間 2017.09.01 - 2017.09.30
滞在場所 Residence-3
作家HP http://www.kaisukoivisto.com/info_e.html