2015.05.01 - 2015.06.12

リディア・デイヴィス

[イギリス]

今回は、London/Tokyo Y-AIR Exchange Program 2015として、遊工房アートスペースと東京藝大第7研究室(OJUN研)及びロンドン芸術大学セントラル・セントマーティン校のAssociate Studio Program (ASP)との覚書に基づき試行を実施するものである。

Artist Profile:
1991年、ドーセット(イギリス)生まれ。ロンドンを拠点に活動している。
「私の作品は、撮影画像(photographic image)という流動的な構造体―ある種の支柱、形態、物質性、視聴者の仮定―に関係している。写真(photography)という用語は、常に揺れて分岐し、画像作成の過程にまつわる多様な歴史を包含している。これらの過程は絶えず展開され、「写真」における意味の認識を永久に拡大させているのである。

また、デジタル情報のバイナリ構成によって、メディアや画像の形態が均質化させられている。ある舞台として、画面は「ここ」と「そこ」、「素材」と「画像」の間の境界を緩めているのである。これに関連し、私の作品は平坦度と深さ、視認性と耐久性、そして視聴者の距離と近接といった要素を実験的に遊び、過程と素材を伸ばし重ならせている。それらを対話へと変形・誘導させ、視聴者と共に写真の構造を交渉し合う。」


滞在のプラン
「遊工房では、東京の風景から引き出した、再発される画像やオブジェ、モチーフを探索し、画像作成に関する技術やカメラの存在を体験し記録したいと思っている。
これらの探求を写真で記録する。反復やモチーフ・画像作成の装置によって、そのアクションは反射的な層を生成する。こういった考えを、紋中紋(フランス語では「Mise-en-abyme」)という、画像の中に同じ画像が埋め込まれる、という概念に伸ばそうとしている。また、オーディオや書かれたテキストに間テキスト性を手法として用い、独自の形でこれらのアイデアを解説する、或は他の材料との関係を生成するのであろう。日本特有で、流行で手に簡単に入れる、そして今まで使用したことのない素材も探求しようと思っている。

東京藝大のO Jun研究室との関連は、作品においての関心を異文化的背景に介させることを可能とする。そういったことにより、日本の文脈、そして東京藝大の学派を通し、画像に対する制作手法・見方・解説、そして素材に対する感受性について向き合い、議論させる機会を与えると考える。」

リディア・ディヴィス

滞在期間 2015.05.01 - 2015.06.12
滞在場所 AIR-B
作家HP http://www.lydiadavies.co.uk/
作家HP http://lydiadavies-youkobo.tumblr.com/

関連イベント

  • ★Free style exhibition [太郎かアリスのliquid展]:5月29日(金)〜6月19日(金) 13:00-19:00
  • ★オープンスタジオ:6月3日(水)〜7日(日)12:00-19:00