4_地域活動、コミュニティーアート

地域にある遊工房の活動を身近に知って頂くと共に、アーティストの社会的な存在を広く知ってもらうことも大事な視点と考えている。地元の都立全善福寺公園での野外アート展「トロールの森」は、アーティストも公共空間を利用することが出来るのではとの発想を原点に2000年から始まったもので、地道な活動は関係方面の理解と協力を得ながら、現代アートの身近な発信の場となってきている。

また、老若男女を問わない「お絵描き教室」として地元に親しんで頂いた「ヒロ美術の会」は遊工房の前身であった。2001年の公立小学校の5日制導入の時期も関わり、美術に親しむ地域の学校として、隣接の桃井第四小学校での土曜教室「アートキッズ」もアーティストと学年を問わないワークショップとして定着している。

これらの活動は、遊工房のスタジオやギャラリーでの創作や発表の在京アーティストや、アーティスト・イン・レジデンスの滞在制作そして発表の海外アーティストの活動とも連動している。




アートキッズ

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遊工房アートスペースの隣に位置する桃井第四小学校で、2001年から月1回土曜日に「アーティストが子供にアートを指導する」形式の継続ワークショップを行っている。創造性そのものを促進し、参加者が自らの新たな表現を生み出すことを一貫して目指しながら、AIR滞在アーティストも参加するなど、指導アーティストが各回ごとに入れ替わり様々なテーマで実施。2001~09年担当:高島亮三氏、2010年~現在担当:ジェイミ・ハンフリーズ


担当者コメント

「描く行為を通しての表現、身体と空間の関係性、個人と集団の意識」といった大きなテーマの中で、様々なドローイング・造形方法を通して、参加児童が自ら想像を探索することを目指している。ここまで多く指導したワークショップは、「ドローイング」を中心にしている。それは芸術手法として原点的且つすぐに目に見えることが、参加児童の感性に適しているからだ。描く行為を通して体を意識し、自分なりの表現を探す場を与え、子供たちの創造力や描く喜びを育てることに繋がればと思っている。(ジェイミ・ハンフリーズ)


アーカイブ 記録集



トロールの森

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遊工房アートスペースから歩いてすぐの都立善福寺公園を舞台に、年に1回秋に開催している国際野外アート展。2002年にスタートし、2011年に10周年を迎えたことを機に、事務局を地元のアーティスト等に引き継ぎ、ローカルパワーを一層高めて現在も継続して活動が展開されている。遊工房アートスペースからもAIR滞在アーティストが積極的に参加している。


WEBアーカイブ

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遊美(あそび)マップ Youkobo Area Map

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遊工房は、都内23区の西端杉並・善福寺に位置し、隣接の武蔵野市、練馬区と同様、大都市住宅地域の中に在り、都心へのアクセスも良く、海外からの滞在制作のアーティストや研究者に人気の場となっている。滞在生活者としての利便性を図るために、それぞれの機関が提供する案内マップに加え、遊工房中心の4km四方のMap「遊美マップ」は移り変わる地元の案内マップとして発行し、当該地域を一層理解しやすいものとして提供している。